今回は藤田保健衛生大学病院のリハビリテーション部の方にお話を伺いました。
・所属部署とお名前をお願いします。リハビリテーション部 作業療法士の川村です。
・お仕事はどのような事をしています?入院・外来の患者様に作業療法を行っています。作業療法とは、リハビリの一つです。
リハビリでは、病気やケガによって失われた機能や能力の改善を目的とした機能回復訓練を行います。
・よく義足や義手などを思い浮かべますが、そういったものでしょうか?リハビリの種類によってはそのような義肢(手・足)を使うこともありますが、主に日常生活に即した能力の改善を目指して行うものが作業療法です。例えば、手や足が不自由な状態では、寝る・起きあがるといった何気ない動作が大変になります。もちろん患者様によっては自炊・掃除などをしなければならない方もいらっしゃいます。そういった時に困らないように器具を工夫したり、使いこなすための訓練をしています。
・確かに手が不自由な場合には起き上がるというのも大変ですね。そうなんです。「どのような工夫や訓練を行えば生活しやすくなるのか?」など、自宅での生活を想定した訓練もしています。例えば、ふすまの開け閉めや、布団を敷く訓練などがそうです。


| 掃除機は立って使うようにできていますが、まっすぐに立つことがままならない方にとっては『掃除機を支える』というのも大変なことなのです。 |
普段の訓練をする以外に委員会活動も行っています。私は緩和ケアチームに入っていて、そこでは医師・薬剤師・看護師など他職種による患者様のカンファレンスを行っています。各職種が専門の仕事をするだけでなく、職種を超えてチームを作り、意見を出し合い、治療にあたることをチーム医療と呼んでいます。これらを実施するためには専門的な知識の他にも、医療全般にわたる知識が必要になります。ですので、毎日が勉強することばかりです。
・どのような考えを持った学生さんにこの仕事に就いてもらいたいですか?当然ですが、病気の方を対象にしていますので、相手の立場になって考えられる学生さん、また、多岐にわたる医療分野の勉強に頑張って取り組める学生さんに是非理学・作業療法士を目指してほしいと思います。
・学校の実習はどうなのでしょうか?当大学のリハビリ学科では、他校よりもずっと多くの実習時間がカリキュラムに組みこまれています。国家試験合格だけが目標ではなく、学生のうちに“実践の場でより多くの事を学び・経験を多く積む”ことが大切と考え、充実した病院実習を送ることが出来ます。資格取得後直ぐに活躍出来るようにと、我々病院スタッフも全力を挙げて病院実習に来た学生さんの教育をしています。
・学校の講義はどうでしたか?大学病院が併設されているため、例えば整形外科の授業では、整形外科医による授業が受けられます。現場の第一線で活躍されている先生の話は大変興味深いものばかりでした。最近のトピックス、診療現場の経験談など、より実践的な話が聞けて良かったです。
・なるほど、病院内のプロ集団がチームとなって最善の医療を検討するという活動があるのですね。作業療法士としての活動の広がりの重要性を感じました。これからも頑張ってください。ありがとうございました。